【概要】
ここでは,3年生が対象となる「ゼミナール1(前期)」と「ゼミナール2(後期)」,4年生が対象となる「卒業論文(通年)」について,倉田研究室の基本方針や内容を簡単に説明いたします.しかしあくまでも「基本方針」であるため,場合によっては研究室所属の学生たちと話し合いの上で方針や内容を変更することもあります.ちなみに,ゼミナール1・2や卒業論文以外のインフォーマルな活動(懇親会やイベント開催など)はここでは紹介しておりません.
大学院における実践報告書においては,倉田個人のみで指導するわけではありませんので,ここでは割愛させていただきます(大学院の実践報告書に関わる講義「学校教育実践研究」においては,長崎大学大学院教育学研究科のWebサイトにある「履修の手引き」などが参考となりますので,興味がある方はそちらをご覧ください).
【目的】
倉田研究室におけるゼミナールおよび卒業論文のねらいは,
「教育DXをめざす」
ことです.そのため,例えば教育メタバースや対話型生成AIといった教育DXを支える情報技術を活用した授業・教材を探究したい人が倉田研究室に向いていると思います.また,教育DXといったように教育のパラダイムシフトを起こすためには,教育に関する多様な価値観や文化に触れることも重要です.よって,例えば国際交流などをとおして国外の教育に触れたりすることも重要視しています.ぜひ,大学でしか学べないことを本気で楽しみましょう.
ゼミナール1では,大きく3つのことを行う予定です.
・文献調査(書籍等から現在の日本の教育DXに関する現状を理解します)
・先進校視察(ICTを積極的に活用している学校へ訪問し,その授業を参観させていただきます)
・学生交流(他大学の学生や米国学生との交流をとおして多様な考え方を学びます)※2026年度から開始予定
これらの活動をとおして,まずは教育DXに必要な知識を得たり体験から理解したりすることを目標としています.
ゼミナール2では,卒業論文に関する「テーマ」や「問い」を探します.
自分が興味を持ったテーマについて深掘りし,卒業論文という短期間で行う学びの中で解決できそうな「問い」を定めていくことがゼミナール2のメイン活動になります.具体的には先行研究の調査から始めますが,教育DXに関する課題を整理するためのアンケートやインタビューの方法について学び,実際に調査する活動も行なっていく予定です.
卒業論文では,ズバリ「卒論」を書き,その内容を発信します.
自ら設定した教育DXにむけた課題を学術的なアプローチで解決し,その成果をアウトプット(文章化およびプレゼンテーション)します.卒業論文は原則個別活動になりますが,研究室の仲間同士でアイデアを出し合ったり意見を共有したりしながら行なっていくため「孤立」活動とはなりません.仲間の活動に対して「敬意」を払いながらクリティカルな意見を共有し,信頼できる仲間と共に学んでいく姿は倉田研究室の伝統でもあり,指導教官である倉田が特に大切にしています.